恐れることはないよ。私がいるじゃないか。そう言って笑うあなた。 さびしいから、そういいつつ自分の手を引くあなた。
絡め取られたのは僕の方。別離を想像するだけでこんなに手は冷え切って。そのたびに与えられるぬくもりに、すっかり溺れてしまった。
時節触れるその温かさが何よりおそろしいのだと、そう言ったら、芭蕉さん。あんたはどんな顔をするのだろう。

いつだって、僕に怖れと安堵を与えるのは、あなただけ